Tuesday, March 15, 2011

現代日本の身分制度


中央の太い線の中は特権階層。古に言う貴族階層にオーバーラップする。

憲法に国民には公務員の任命、罷免権があるとうたわれている。
しかし、現実には任命する方法はない。
罷免する方法もただひとつの例外、
3年に一度、最高裁判事に対しての信任投票ができること以外に
ほとんどの公務員を罷免することができない。
むろんこれによって罷免されたことはない。

この法律がないので公務員法を根拠に公務員によって公正を期すために競争選抜される。
点数化しやすいために学力中心で
公務員にとって必要な資質や志は二の次である。
さらに、国民に奉仕する気持ちがなく、自己保身のため、
くいっぱぐれがなく、楽に安定した保証が得られ、
うまみのある職種としてのみ志願するものを選別することはできない。

まあ、簡単に言うと
こうした輩が相当数混じっていると言ってもそこそこ間違いではないであろうと思う。

こうした輩は自己保身が目的なので、その優秀な頭脳を駆使して出世の画策をする。
その中で明治以後の官僚体質、戦後も引き継がれた特権意識、お手盛り体質、
特殊同属社会の中でで巧妙、強固な利権構造を温育し今日に至っている
みたいな気がしてならないと思うのはワタクシだけであろうか?

こうしたヒトビトがうまみを求めどっかの電力会社に天下って
どこかの原子力発電所プロジェクトを政官業学の共同で立ち上げる。
建設前提で公聴会を画策し、
責任を分散しそれぞれがうまみを吸い上げる。

学者はコストが安い基準(現時点ではといって逃げ道を残し)
にお墨付きを与え、
官は水増し需要見込みをでっち上げる。
政は票につながる権益を業者にもたらし、
業は税金で大きなものを作ることができる。
官はやがて協会や業界に天下る。

だから、どこか一部だけ変えてもよくなることはない。
公務員の体質こそ変えなければ。
頭の良いことが価値だという世の中の意識を変えなければ。

公務員に必要な資質は経済目的ではなく
第三者に奉仕しようという志があり、
それを維持するということが絶対条件。
そういう人を選抜したなかから必要なら優秀な人を選べばいい。

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